毎朝お通じがあるから、自分は便秘症ではないと思っている人が多いようですが、実は、特にこれといった自覚症状が無くても、腸壁に便が溜まっているなど「隠れ便秘」の人が、全体の約6〜7割いると言われています。
毎日の排便に10分以上の時間を要する方は、慢性便秘の疑いがありますし、便やガスが臭い、トイレットペーパーの汚れが目立つといった症状も便通異常の可能性が。健康管理の基本として、毎日のチェックを心掛けましょう。
便秘を放っておくと、腸が正常に機能しなくなります。普段から便秘がちな人の腸内には、滞留便と言われる老廃物が溜まっていますが、この状態だと消化吸収や新陳代謝などが低下します。
また、人の腸内温度は36〜37℃。まるで真夏のゴミ捨て場のような状態です。大腸菌などによって滞留便の腐敗が進むと、アンモニア・アミン・インドールなどの有害物質を発生します。
「不要になったものは、すみやかに外に出す。」という基本のリズムが大切です。
食生活が欧米化し肉中心の食事が主流となったため、食物繊維不足による便秘に悩む人が増えています。
便が腸内に長く滞ることで、腸内の悪玉菌が優勢になり、有害物質が生産される原因となります。
その有害物質が体内に吸収されることで、ガンや心臓病、高血圧、脳血栓、肝臓病など生活習慣病の原因となるリスクも高まってしまいかねません。
便秘は、決して単なる不快な症状というだけでなく、放っておくと深刻な病気につながる重大な問題です。
ですから、一時的に解消させるのではなく、日々、腸内環境を整えることが大切です。有害な物を体内に溜め込まない正常な排泄が基本なのです。
最近では、腸内洗浄など積極的な解決策を相談できる“便秘外来”もございますので、ご自分の腸の状態にお悩みや不安のある方は、そのような専門病院で受診なさることをおすすめいたします。